一般社団法人 アクアミネラーレ協会
Aqua Minerale Japan Association
#17 〜水と暮らし ドバイ〜

今回で17回目の「水と暮らし」のコラムです。

2013年12月末に帰国してからも現在まで引続き寄稿しております。
長々とすみません。。。

日々忙しく働いていると、1年前のあの日に何をしていたか思い出すことはなかなか難しいことです。しかし、世界一周中の一日一日はとても濃かったようで、今でも鮮明に思い出すことができます。生きるか死ぬかの毎日は、私にとって大きな経験になったのだと思います。

今回はUAE(United Arab Emirates:アラブ首長国連邦)の首長国の一つであるドバイの話です。ドバイの空港で、まず目に入ってきたものは空港内に設置してある「Rolex」と書いてある時計でした。「リッチか!?」って、質の悪いタカアンドトシばりのツッコミを誰もいない空間にしたことを覚えています。そして、トイレに入ると久しぶりに見る「TOTO」の便器。海外で初めて見た感動と懐かしさで、ゆっくりと用を足してしまいました。

外は気温40℃とさすが砂漠の国!
しかし、空気が乾燥しているので日陰に入ると涼しく、湿気の多い日本の夏との違いを感じました。体内の水分はすぐに蒸発し、水が欲しくなる環境です。

街に出ると、大都会と古い街並みが共存している世界でした。
世界一高いビル、世界一の噴水ショー、世界一大きいショッピングモール、世界一大きな水槽など、「世界一」づくしの不思議な空間です。ふと下を向くとキレイな植木が植えられていました。
大きな花を咲かせて街を彩る植木、根本を見ると、直径2センチほどのチューブが配置されていて、シャーシャーと水を出し続けています。これは降水量が少ない地域ならではの設備であり、とても印象に残っています。

世界一大きな水槽世界一大きな水槽
世界一高いビル2世界一高いビル
女性服屋女性服屋

人々はイスラム教の装いをしており、男性は黒八巻に白い布、女性は黒い布で顔も含めて文字通り全身に覆い、目だけを覗かせていました。女性が唯一見せられる目に施しているメイクは見事で、その美しさと大きな目から発している目力で虜になってしまったことは言うまでもありませんね。

ドバイ!?物価が高いでしょ!?というイメージがあるかもしれませんが、ミネラルウォーターや食料品はとてもリーズナブルな価格でした。UAE産の「masafi」は日本でも有名な軟水のミネラルウォーターです。日本で購入すると500mlで1本あたり150円前後しますが、ドバイでは1ディルハム(約30円)で購入できました。

過去、水資源が貴重であった国が急発展を遂げ、今では噴水ショーや植木の散水用チューブ、さらには、安価で手に入るミネラルウォーターなど、とても水が身近な国になっていました。現代の人々が苦労して作り上げた「先人の願い」を思わせる不思議な場所でした。