一般社団法人 アクアミネラーレ協会
Aqua Minerale Japan Association
#12 〜水と暮らし 南米まとめ編〜

最近、暑くなってきましたね。
このコラムを書いているのは5月24日ですが、最高気温27℃とのこと。
ミネラルウォーターがより美味しい季節になってきました。

『ミズラン』でミネラルウォーターを評価する際には【常温のミネラルウォーターを飲む】という条件を頑なに守ってきました。

もちろん、とんでもなく暑い国に滞在していた時もです。
ブラジルやパラグアイなどの暑い国でキンキンに冷えたミネラルウォーターを購入して、
すぐに飲みたいのに常温になるまで待たなければならない切なさは、本当にきつかったです。
貧乏旅人の私は「余分に購入するにもお金がもったいないし・・・」など考えつつ、喉が乾き過ぎて、水道水が飲める国では水道水に手を出していたこともありました。

さて、本題です。
今回は南米まとめ編となります。

エクアドル、ガラパゴス諸島のゾウガメ
ペルー、チチカカ湖に浮かぶ植物で作ったウロス島
ボリビア、ウユニ塩湖
チリ、イースター島のモアイ
アルゼンチン、パタゴニアの氷河
ブラジル、アマゾン川

■訪問国数と期間
・訪問国数:エクアドル、ペルー、ボリビア、チリ、
 アルゼンチン、パラグアイ、ブラジルの7ヶ国。
・期間:約4ヶ月間。

■旅内容
【エクアドル】
・ガラパゴス諸島に10日間滞在
【ペルー】
・カハマルカという街の温泉でゆっくり
・マチュピチュで感動
・チチカカ湖では植物で組んである島に上陸
・デジカメを盗まれる
【ボリビア】
・アマゾン川体験
・ウユニ塩湖で絶景に出合った
【チリ】
・イースター島でクリスマスと年末年始を過ごす
・パタゴニアでトレッキング
【アルゼンチン】
・氷河の迫力に大感激
【パラグアイ】
・ブラジル入国VISAを取得
【ブラジル】
・リオのカーニバルでダンシング
・アマゾン川下流の街で浄水器実験



■飲んだミネラルウォーターの銘柄数
・エクアドル:2銘柄 (1銘柄をホームページで紹介!)
・ボリビア:0銘柄
・ペルー:3銘柄(1銘柄をホームページで紹介!)
・チリ:4銘柄(2銘柄をホームページで紹介!)
・アルゼンチン:4銘柄(1銘柄をホームページで紹介!)
・パラグアイ:0銘柄
・ブラジル:4銘柄(1銘柄をホームページで紹介!)



■ボリビア、パラグアイが0銘柄の言い訳とお詫び
南米北中部は貧困国と呼ばれている国があります。
私が訪れた国々では、エクアドル、ペルー、ボリビア、パラグアイの4ヶ国が含まれます。
それらの国々では、水道設備などのインフラ問題からミネラルウォーターの消費量はとても多く、好まれるのは低価格のミネラルウォーターでした。
つまり、低コスト低価格のピュリファイドウォーターです。
南米前半に入国したエクアドル、ペルーでは何種類ものピュリファイドウォーターを飲んで評価していたのですが、味が似ていて少し嫌気がさしてきました。
挙げ句の果て、ボリビアではピュリファイドウォーターを見つけても無視するようになっていました。
一方、パラグアイでは3日間のみの滞在ということと、ピュリファイドウォーターしか売られていなく、評価する気が起きませんでした。

アクアアドバイザーらしかぬ行動を、お詫び申し上げます。


■北・中・南米No.1のミネラルウォーター
南米南部及びブラジルでは天然のミネラルウォーターを見かけるようになりました。
チリ、アルゼンチンではアンデス山脈を水源としたもの、ブラジルではアマゾン川周辺を
水源としたものを多く見かけました。
どちらも、水に恵まれた地域です。

南米南部のパタゴニア地方にあるエルカラファテという街で『villavicencio(ヴィリャヴィセンシオ)』
というミネラルウォーターと衝撃的な出合いをしました。口に含んで、舌に触れた瞬間。

私→「甘いっ!なんだこの甘さは!?しかも、嫌な渋味もなく、とてもまろやかな舌触り、そしてほんのりと感じる塩味・・・」私が驚きを隠せないほどの表情をしていると、近くに居た宿の主人が

主人→「ワシもこの水が一番美味しいと思うよ。(お主なかなかの通じゃな)」
※カッコ内セリフは想像です。
と、迷わず北・中・南米でNo.1のミネラルウォーターに認定させて頂きました。

詳しくはミズランをご覧下さい☆
http://www.aquaminerale.jp/world/
mineralwater/villavicencio.html

■旅と水と暮らし
暑くて、貧しい国ばかりだろうな、
と思っていた南米には何度(予想を)裏切られたことでしょうか。
主要都市は高地にあるので寒く、ボリビアの首都ラパスに至っては標高4000mに位置しており、寒く空気が薄いため何度も早く低地に降りたいと思いました。また、チリはとても豊かな国で近代的な雰囲気を持ち、首都のサンチアゴはアメリカの都市を思わせる街並みでした。

ミネラルウォーターは暑い国ではもちろんのこと、寒い国でも大きな市場(しじょう)を持っており、
それぞれの国の豊かさに合ったミネラルウォーターが普及していました。
前の文で書いた通り、貧しい国ではピュリファイドウォーター、豊かな国では天然のミネラルウォーターを、商店やスーパーマーケットで多く見かけました。
また、エクアドルのガラパゴス諸島には、リクガメのイラストがラベルに描いてあるオリジナルの
ミネラルウォーターがあったり、チリのイースター島には川が無く水道水は全て地下水を利用したりするなどの、現地でしか知り得ない情報もたくさん手に入れることができました。

以上が南米編のまとめです。

■最後に、
北・中・南米の『ミズラン』と『水と暮らし』を振り返ってみて
日本では飲むことの出来ないミネラルウォーター、日本では見かけないボトルデザイン、日本では感じられないボトルの触感など。旅を進めながらたくさんの刺激を受け、様々なことを考えました。
そして、現地に行かないとできない体験や知ることのできない話。
五感を使って探求した結果、多くの国々の水と暮らしを知ることができました。
そして、現地から皆さんに発信できる環境を作って下さっているアクアミネラーレ協会に感謝致します。

しかし、私の旅と水企画は続きます。

残りはミネラルウォーターの本場のヨーロッパ、そして、アフリカ、最後にアジアで評価してきます。
ヨーロッパへの旅がはじまるまでしばらくの間は、ミズランとコラムはお休みさせていただきます。
今後も江口慶太の『ミズラン』と『水と暮らし』にご期待下さい☆